一日目の私の仕事は、NY本願寺の中垣住職を近所のお寺にお連れすること。その後のリハーサル等は先輩に委ねて、私は月忌勤めに行った。すると、途中携帯がなる。10:20過ぎ、リハーサルの時間だ。何か問題か?と思ったら、まだ来ていないとのこと。予定より10分遅れて10:00にはホテルを出発するって言ったのに!しばらくして、ニールからの電話が鳴る。「アステールプラザにいる?」「私はそこにはいない」と答える。10:35今着いたな。あれほど、スケジュールがタイトだと言ったのに!
 13:00開演。私は間違ってジュディーとラッセルを2階席に案内してしまった。スタッフに聞いて一階席に移ったが、彼らを席に座らせ私はしばらく立ち見。さすが、ダライラマが来ると反響はすごい。報道やら一般客の立ち見が出ている。そこで、先輩から楽屋に案内される。何と彼らの楽屋がある。
 しばらく、そこで講演を聴いているとジュディー、ラッセルたちがやってきた。2時半、そこでほか弁を食べ始める。やっぱ神経図太いのね。
 そして、16:30舞台袖にスタンバイ。何とか無事終えてくれと願いつつ、16:50の出番を待つ。ウィリアムズ女史の講演が終わり、彼らがステージ上に立つ。曲の紹介とかいきさつを話すとは聞いていたけど、まずい、延々しゃべっている。あっという間に終了時刻の17:00を回る。周りのスタッフがざわめき始め、私は関係ないという感じで空気になろうとするが、周囲の冷たい視線を感じる。ようやく、歌い始めると思ったように声が出ていないし、バックのジュディはマラカスを振るだけ・・・一流プロだという触れ込みで無理やりプログラムに入れてもらったのに。やっぱ、レナさんが来ないとだめだったんだ。だが、今更後悔しても遅い。何とか明日も乗り切るしかない、とあきらめ気分で腹をくくった私であった。

投稿者プロフィール

飯田 通
飯田 通住職
光圓寺第20世住職。
小学校、公民館での出前理科授業を行っています。
今は、Scratchを利用したプログラミング教室も担当しています。

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