10月27日報恩講、28日秋季永代経法座を勤修いたしました。
ご講師は瀧渕良孝師、当山でもなじみの深い先生です。
生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける
ご命日というのは、いのちの日、いのちを考えさせていただく日です。昔は親鸞聖人、法然聖人のご命日と毎月2回の寄講が開かれていました。いのちのことを考える機会がたくさんあったのですね。私たちは縁がないとなかなか気づかない。五日市の方ではお悔やみの言葉に”ごもっけ”という語が使われます。「もっけ」=「勿怪」(あやしむことなかれ)であり、死ということはまれなことではないということを意識しています。紙の表面だけで紙が成り立っているのではなく、裏もあることと同じように、死をしっかりと受け止めている姿の表れでしょう。どこか表面的なところばかりクローズアップされる現代においては、人間さえもいのちとしての扱いが受けられないこともあります。私たちは敬うことを忘れているのではないでしょうか。給食において「いただきます」を止め、ピッーと笛の音で食べ始める学校もあると聞きます。手を合わせる場というのは、人間に生まれる因縁を考えさせ、損得だけではなく、背後にあるいのちを見ていく、そういう受け継いできた姿勢を後の世にも種をまいていかなくてはいけないのではないでしょうか。
縁によって何にでもなる凡夫。私たちはお聴聞して「まことの心を聞いていく」ということ、人生を生きていく上で軸になるものを持ち受け継いでいくことが大切です。
打越の御同行、まこと仏教婦人会の皆様にお斎を作っていただきました。大変美味しくいただきました。
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