先月の光圓寺春季永代経法要は、インターネットを通してライブ配信をしました。お参りされるのは、ほとんどがお年寄りなので、そんなのは意味ないだろうという思いもあったのですが、とても有効に機能したということがよく分かりました。もちろんいろいろな通信機器、パソコンなどを利用できない方も多くいらっしゃるのですが、商売などで使う方は若者並みに使いこなすことができます。お年寄りだから、と最初から色づけすることは失礼なことだと思います。また、自分では利用できなくても若い人に相談して、視聴できるようにしてもらう方も多くいらっしゃいました。一緒に若い人とお聴聞する、ということは日頃の法座ではなかなかできないことです。世代間を超えておみのりを伝えていくことができたのはうれしい誤算です。
次に、日頃お参りされる方からこんな話しもお聞かせいただきました。
「どうしてもその場では聞き逃すこともあり、何を聞いていたのかな、といこともしばしばある。でもこうして映像を見返すことにより、ああそうだったのか、と気付くこともある。また、YouTubeだと字幕が出るので、文字は当て字で正確ではなくても衰えた耳を補完できる」
こちらが気付かない視点からもご指摘いただきました。何事もやってみないと分からないことは多くあります。一人二人でも視てくださればいいや、と思ってあまりお金もかけなくて(ご案内のハガキの方がはるかに高い)したことですが、これからは本堂内への参詣を呼びかけながら、オンラインも併用して行っていきます。100人以上の視聴でこける件も、最近のクラウドシステムのCDN(映像を数台のコンピューターにばらまく仕組み)を利用してこけない配信ができると思います。
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